『ついに日本でエボラ出血熱の感染者が発生・・』この様な事態も、もはや時間の問題かも知れません。
人の往来が止まない限り、そして経済活動を停止させない限り、同じ地球上で発生している人智を超えたこの病原体は、密かにこの日本にも舞い込む隙を狙っています。
空港では水際対策として、サーモグラフィを導入するケースが増えています。
これは38度以上の高熱を出している乗客を見つけ出し、水際で食い止めようという策の一つです。
一見、有効な手段に思えますが、エボラ出血熱の潜伏期間は2~20日程度であり、その間は38度以上の高熱を出すことはなく、この水際対策であっても、潜伏期間中の感染者は容易にすり抜けてしまいます。
水際対策をすり抜けた感染者の体内では、RNAを高速コピーさせて、爆発的にエボラウィルスが増殖します。
そして、ついに発症するのです。最初は風邪やインフルエンザに似た症状を訴えます。
やがて、高熱や下痢嘔吐とともに、口中、眼、内蔵などから出血を伴う重症を呈し、この段階まで進行した者は、ほぼ死に至ります。
発症とともに、感染者から二次感染、三次感染が始まります。
どの様な場所で感染が起こるのでしょうか?公共交通機関、職場、学校等々、人が集まる場所で起こり得ます。
感染者の体液が(それは涙や唾液、飛沫や汗も含みます)自身に付着すると、それを気管などから自身に取り込んでしまうことで感染が生じることになります。
不幸中の幸いにも、今のところエボラウィルスは空気感染はしないと言われています。
国(厚労省)も医療機関等もマスコミも、しきりにエボラ出血熱自体は空気感染しない故に、感染しにくい病気であることをアピールし、あまり懸念する問題では無いかのようにプロパガンダしているように思えます。<厚労省│エボラ出血熱に関するQ&A
しかし、先の記事で述べたように、ウィルスの進化は人から人へと宿主を乗り換えた際に、コピーを300回以上繰り返すことがすでに判明しています。
ウィルスの中には、RNAのコピーに失敗して前のものとは異なる性質を抱く者が誕生します。これがウィルスの突然変異です。
感染力を増強させたコピーが増殖すれば、空気感染を含めた感染能力で、パンデミックは十分予見出来る事になります。
現在、隣国中国では、すでにエボラ出血熱に侵されている集落があるとの報道もあります。(もちろん、エボラ出血熱のみではなく、エイズ、腺ペスト、H7N9型鳥インフルエンザ、新型インフルエンザ等も発生しています)
アフリカ開発で毎年何十万人とアフリカ大陸と中国を行き交う人々の中には、もしかしたら重症の病に罹患している者も居るかも知れません。
そして、中国と日本では、毎年実に何百万人と往来があるのです。
日本でエボラ出血熱が疑われる患者は、全国に45箇所ある高度医療機関に搬送されることになりますが、エボラ出血熱とインフルエンザ等の症状と、一体どの様に見極められるというのでしょうか?
また、この45施設のみで、十分感染を防ぐことが出来るのでしょうか?



感染症・ウイルス ブログランキングへ